競艇用語 〔2〕
な行から
な
ナイターレース
開催時間はおおよそ14時半~21時前までのレースを指す。2017年4月時点で、「桐生」「蒲郡」「住之江」「丸亀」「下関」「若松」の6つのボートレース場で開催されている。※「住之江」は一部のレースを除き通年ナイター。
ながし
1艇もしくは2艇を軸にし、手広く買う方法。1着を1号艇、2着を2号艇、3着は3・4・5・6号艇のどれかという場合は上のように塗りつぶす。
握る
スロットルレバーを握るという意味だが、ターンマークを全速で旋回する際に用いられることが多い。
逃げ
インコース(1コース)の艇が1周第1ターンマークで先手を取って最初にターンし、そのまま他を振り切ろうとする戦法。「イン逃げ」ともいう。
2連対率(2連率)
2着以内に入着する確率。レーサー、モーター、ボート、それぞれに2連対率がある。
2連単(2連勝単式)
1着、2着の組み合わせを、着順通りに当てるもの。例えば、3-5を買った場合、3が1着・5が2着とならなければいけない。5が1着・3が2着ではハズレとなる。そのかわり、2連勝複式に比べて高い配当が飛び出す可能性が大きい。確率は1/30。
2連複(2連勝複式)
1着、2着の組み合わせを当てる。着順は問わない。例えば、3-5を買った場合、5が1着・3が2着でも的中だし、3が1着・5が2着でも的中になる。確率は1/15。
入場料
ボートレース場へ入場する際に必要な料金。基本的には100円だがボートレース場によっては異なる場合がある。
ぬ
抜き
ボートレースの決まり手の一つ。1周第2ターンマーク以降に前の艇を抜いて1着に入着すること。
ね
燃料タンク
モーターのパワーユニット部分。満タンで約2.3リットル入る燃料タンク。ボートレース用に使われる燃料は、ガソリンとオイルを混ぜたものが使用されている。ガソリンは、レギュラーガソリンを使用。
また、混ぜ合わせるオイルは高級な生分解性のものを使い、環境に優しい燃料を使用している。
の
伸び
直線でのスピードを左右するのがこの伸び(伸び足)。車でいえばトップギヤに相当する。しかし、ボートレースでは通常6回のターンがあるため、伸び足だけでは勝負は決まらない。
伸び足
伸びの善し悪しを伝えるときにレーサーが使う言葉。「伸び足がきてる」といえば、伸びが良好な状態。
伸び型
伸びに重点を置いて整備したモーター。アウト志向のレーサーなどが好んで活用する。
は
排気音
排気を出すときの音。かつては減音型モーターと標準型モーターの大きく2つのタイプがあったが、現在は24場すべてが騒音などの配慮から減音型モーターを導入している。
番号・色別
レーサーの着る上衣、ボートにつける旗の色などは、お客さまが識別しやすいように艇番によって決められている。1号艇=白、2号艇=黒、3号艇=赤、4号艇=青、5号艇=黄、6号艇=緑。
番組編成室
番組を編成している所。
番組
各レースでの出場レーサーの組み合わせ。ビッグレースの予選では、各レーサーが1~6号艇まで均等に振り分けられる番組が多い。
馬力
モーターが発生させる動力のこと。直線でのスピードを左右する「伸び」には馬力が大きく影響する。
払戻金
勝舟投票券の的中者に対して売上金(返還金を除く)の額の100分の75(正式には100分の75以上で施行者の定める率)に相当する金額を的中者に按分して払戻金とする。なお、払戻金の有効期限は60日間となっている。
早見
出走表に記載されているデータで、1日2回レースに出るレーサーの前回または次回のレース番号を表す。
発走信号用時計
一般的には「大時計」といわれている。「大時計」参照
バックストレッチ
競走水面の中で、二つのターンマークを軸にして正面スタンドの反対側をバック(バックストレッチ)と呼ぶ。
80m標識ポール
センターポールから第2ターンマークの方に向かって80mの位置に立っている標識ポール。青と白で交互に塗り分けられている。
この80m標識ポールからはコースを横切る形で空中線標識がのびており、スタンド側では85mポールにつながれている。これはロープに青と白の正三角形の小旗がついたもの。
例えば時速72kmで走ると、秒速は20mとなり、大時計の針が0秒を指す4秒前にこの80m標識ポール(空中線標識)を通過するのが一つの目安ともなる。
ハイドロプレーン
ボートのタイプのこと。船底が平らで、水面を滑走して航走する。現在、レースで使用されているボートはすべてこのタイプである。
配当金
オッズに準じ、的中舟券に払戻される金額で、100円で購入した場合の金額になる。
なお、的中舟券や返換金の有効期間は60日間なので要注意である。
ハンドル
レーサーは右手でハンドルを、左手でスロットルレバーを操作する。ボートの進む方向を変えるのはハンドルの操作。一般の船と違って、ボートレースのボートには「カジ」がない。モーター本体を動かして(プロペラの向きを変えて)、進路を変える。2本のワイヤーをモーターの両サイドからハンドルに巻き、右手だけで操作する。
ひ
B2級
A1、A2、B1以外のレーサーがこのクラス。技量がまだ高くない新人レーサーや、ケガなどの事情で出走回数が少ないレーサー。
標準機
標準型モーターのこと。現在は使用されていない。
標準型モーター
騒音などの心配のない地方のボートレース場でよく使われていた。出足性能がやや強め、インレーサーにはやや有利という傾向もある。現在は24場すべて騒音の少ない減音型が導入され、標準型は姿を消した。
100m標識ポール
センターポールから第2ターンマークの方に向かって100mの位置に立っている標識ポール。黄色と黒色で交互に塗り分けられ、上部には吹き流しがつけられている。レーサーはこれで風向きを確かめている。
スタートのタイミングをはかるには、大時計の針が0秒を指す5秒前にこの100m標識ポールを通過するのが一つの目安ともなる。
ピット離れ
ピットに待機しているボートが、出走の合図とともに発進する時のこと。素早く発進できることを「ピット離れが良い」などという。ピット離れが悪い(遅い)と、好きなコースや有利なコースが取りづらい。
ピットアウト
ピットに待機しているボートが、出走の合図とともに発進する時のこと。素早く発進できることを「ピット離れが良い」などという。ピット離れが悪い(遅い)と、好きなコースや有利なコースが取りづらい。
ピット
ボートレースでいうピットとは、水面上でモーターボートを係留しておく場所のこと。レースに出走するボートは、ピットで待機し、出走の合図とともにピットから発進する。
ピストンリング
モーターの一部品。ピストンリングとシリンダー側面との接触による抵抗は、モーターの性能に多大な影響を及ぼす傾向があるため、モーターの調整の中でも重要なポイントになる。
概して、新品のリングはリングの張力が強く、壁面との接触による抵抗は強いが、反面、
気密性は保てるのでガス漏れが少なく熱効率を高く保持できる。
一方、中古のリングは、張力が弱く、ストローク時の摩擦抵抗は少ないが、逆に気密性
が低く、燃焼ガスの爆発効率が低下する傾向がある。
ピストン
シリンダーの中を高速で往復運動する部品。ピストンは、熱膨張があるため完全な円形ではなく多少楕円形になっている。
引き波
ボートが走った後に残る波のこと。ここにハマるとボートを操縦しにくくなり、減速する。良いモーターはこの引き波を越える能力が高い。
ピンロク
1着(ピン)か6着(ロク)か、という両極端なタイプのレーサー。勝つ時はダントツだが、負ける時は惨敗で、2着や3着が少ない、というタイプのレーサーをこう呼んだりする。
B1級
全レーサーのうちA級(A1、A2)を除いた上位50%まで。最も人数の多いクラスであり、上位と下位のレーサーではかなり実力の開きがあるといえる。
ふ
プール
一般的に海や川に面していない淡水型のボートレース場。尼崎の「センタープール」という呼称が有名。
プロペラ
モーターに取り付けられるプロペラ(2枚ばね)のこと。俗にペラと呼ばれている。以前はレーサーの持ち物だったが、現在は抽選によってモーターに備え付けられるかたちで各レーサーに提供されるようになった。提供されているプロペラはヤマト製で、その調整によってはモーターの調子を左右することもあるため、レーサーにとっては重要な調整ポイントになっている。
プラグ
モーターの一部品で、点火プラグのこと。シリンダーヘッドに取り付けられており、マグネトのイグニッションコイルで発生した高電圧を放電させて、圧縮された混合気に点火する。プラグは消耗品であり、レーサー持ちの部品として扱われている。純正のものを各レーサーが購入して使用している。
フライングスタート
ボートレース独特のスタート方法。各レーサーがタイミングを計って、大時計が0秒から1秒を指す間にスタートラインを通過するというもの。大時計が0秒から1秒を指す間より少しでも早くラインを超えてしまった場合はフライング(F)、1秒を過ぎてラインを通過した場合は出遅れ(L)として欠場になる。フライングまたは出遅れした艇の舟券は、すべて返還になる。
フライング(F)
ボートレースのスタートでは、大時計の針が0秒から1秒を指す間にスタートラインを通過しなければならない。針が0秒を指す前にラインを通過してしまうのがフライング(F)。フライングした艇に関する舟券は、全額返還される。
部品交換
モーターの整備が思うように仕上がらないとき、レーサーはさまざまな部品を交換してパワーアップを図る。
舟券
正式名称は「勝舟投票券」。レースの着順を予想して投票(購入)し、結果に即した配当を得るための券である。舟券には「単勝式」、「複勝式」、「2連勝複式」、「2連勝単式」、「拡連複」、「3連複」、「3連単」の7種類がある。
複勝率
2連対率ともいう。1着、2着でゴールした回数を出走回数で割り、パーセンテージで表したもの。数字が大きい方が、1、2着に入った割合が多いことになる。舟券を購入する場合、勝率よりもこの複勝率を重視する方も多い。ボートレースは1着や2着を予想するものなので、そのレーサーが1、2着に入ったかどうかを数字にした複勝率の方が判断の参考になるからである。
複勝(複勝式)
1着か2着に入る艇を当てる。つまり、選んだボートが1着でも2着でも当たり。単勝式よりも的中率は高くなる分、払戻し金額は低くなる傾向にある。的中率1/3。
深イン
前づけ艇などの影響などでインの艇が早めにスタート方向に舳先を向け、助走距離が短くなった状態のこと。深インになればなるほど助走距離が短くなり不利とされる。
フィン
飛行機でいえば垂直安定板、船舶でいうと潜水艦の「水平舵」のこと。魚の腹びれのようなもので、機能も似通い、直進時の方向性を保つばかりでなく、旋回時には極端な横流れを防止する役目を果たしている。
プロペラゲージ
プロペラの加工や修整作業を行った際、翼面の仕上がりをチェックする誤差確認用の測定機器のことで、カラーや透明のプラスチック板を削って、金具で固定した”スグレもの”である。
プロペラは、目で見て手で触っただけでは、その出来具合を確認できないので、このような「当て具」はなくてはならない必需品になっている。
へ
ペアボート
2人乗りのハイドロプレーン型ボートのこと。ボートレーサー養成所入所試験で使用されるほか、近年では、各ボートレース場のファンサービスとして開催される試乗会でも利用されている。
返還欠場
フライング(F)や出遅れ(L)の判定を下されたレーサーが、直ちにレースをやめて欠場すること。
フライング、出遅れをした艇に関する舟券は全額返還される。
返還
ボートレースでは、スタート時にフライング(F)や出遅れ(L)で欠場となった場合、その舟券を購入した金額を返還してくれる。ただし、スタート後の転覆、落水、エンストなどでは返還はない。購入した舟券にフライングや出遅れがあった場合、絶対に舟券は捨てずに、レース確定の発表を待って払戻し窓口へ行こう。
ヘルメット
落水、接触時の衝撃からレーサーの頭や顔を守るために着用するのがヘルメット。以前はジェット型のものを使用していたが、現在はボートレース用として開発されたフルフェースタイプを使用している。軽さが特徴。また、視界を妨げないよう窓も広く、口や額の部分には曇り止めの空気孔が開いている。さらにモーター音が聞こえるように、帽体の耳部分に通音孔が開いているのがボートレース用ヘルメットの特徴。
ペラ室
ピット内にあるプロペラを整備する部屋。同支部や同期レーサーなどが談笑しながら整備する姿もよく見られる。
ペラ
モーターに取り付けられるプロペラ(2枚ばね)のこと。俗にペラと呼ばれている。以前はレーサーの持ち物だったが、現在は抽選によってモーターに備え付けられるかたちで各レーサーに提供されるようになった。提供されているプロペラはヤマト製で、その調整によってはモーターの調子を左右することもあるため、レーサーにとっては重要な調整ポイントになっている。
並行(ラップ)
2艇など複数の艇が舳先をそろえて直線で競り合う様。試運転での足合わせは並行で行われることが多い。
平均スタートタイミング(平均ST)
スタートタイミングの平均値のこと。数値が低いほどスタートタイミングが速いということを意味している。0.17以内ならかなり優秀といえるが、SG常連のトップレーサーには0.15を切るレーサーも多い。
ベンチレーション
プロペラが、水面より上の空気を吸いこむこと。空転してしまうので、キャビテーションと同じく減速の原因になる。エアードローイングともいう。
ほ
ボートレースクラシック(総理大臣杯)
G競走の一つ。前年の優勝者、前年のグランプリ(賞金王決定戦)優勝戦出場者、前年のSG、GⅠ、GⅡの優勝者、優勝回数上位のレーサーが出場する。
ボート格納庫
競技部にあるボートをしまってある場所。
ボートピア
場外舟券売り場として誕生したのがボートピアである。場内には、椅子席を始め、場内掲示設備、モニター、食堂、トイレなどがあり、有料席では在席投票が可能な所もある。
ボートレース場
全国には、24場のボートレース場がある。北から、桐生(群馬)、 戸田(埼玉)、江戸川(東京)、平和島(東京)、多摩川(東京)、浜名湖(静岡)、蒲郡(愛知)、常滑(愛知)、津(三重)、三国(福井)、びわこ(滋賀)、住之江(大阪)、尼崎(兵庫)、鳴門(徳島)、丸亀(香川)、児島(岡山)、宮島(広島)、徳山(山口)、下関(山口)、若松(福岡)、芦屋(福岡)、福岡(福岡)、唐津(佐賀)、大村(長崎)の24箇所。
中には、海の一角を区切った場(海水)や、湖や川の一角を区切った場(淡水)、専用プールのレース場もある。
ホームストレッチ
競走水面の中で、二つのターンマークを軸にして、正面スタンド寄り側を「ホーム(ホームストレッチ)」と呼ぶ。
放る
握っていたスロットルレバーを放して減速し、スタート事故などのアクシデントを回避する手法。
ボートレースオールスター(笹川賞)
SG競走の一つ。前年の優勝者、前年のグランプリ(賞金王決定戦)優勝戦出場者、その年のボートレースクラシック(総理大臣杯)の優勝者、A1級のレーサーを対象としたファン投票、選考委員会の選出レーサーが出場。
本体整備
モーターの部品で、シリンダーケース、ピストン、ピストンリング、クランクシャフトの整備のこと。
ボートレースダービー(全日本選手権)
SG競走の一つで、別名「ダービー」といわれている。前年の優勝者、前年のグランプリ(賞金王決定戦)優勝戦出場者、その年のボートレースメモリアル(モーターボート記念)の優勝者と勝率上位のレーサーが出場。最も権威ある競走と意識するレーサーも多い。
ボートレーサー養成所
ボートレーサーを育成する機関で、福岡県にある。合格率30%~40%前後といわれる難関を突破しても、1年間の厳しい訓練が待っている。「まるで軍隊のようだった」と漏らすレーサーもいるように、訓練内容はとても厳しい。そのため途中で挫折する者もいるが、見事訓練を終えれば晴れてボートレーサーへの道が開かれる。
ま
マークカード(マークシート)
舟券を購入する際に、金額、勝式、レース番号などの必要情報を記入するカードのこと。マークカードは通常、「連勝式投票カード」と「ながし/ボックス投票カード」の2種類あり、買い方に合わせた記入が可能。
前売専用場外発売場
銀行のATMのイメージで小スペースに設置されている売り場のこと。
前づけ
待機行動でコース取りの攻防の際、外枠の艇が大きく回り込んでほかの艇の前につけ、インコースをとろうとする戦法。前づけでインコースを取ると、スタートラインに向かう時の助走はどうしても短くなり、スタートが難しくなる。
まくり
2~6コースからスタートした艇が、スピードを落とさず1周第1ターンマークで内の艇を外から抜いていき、その後も抜かれずにレースに勝つ戦法。若手やアウトコースの得意なレーサーがよく使う戦法。
まくり差し
3~6コースから発進した艇が、1周第1ターンマークでいくつかの艇をまくり、なおかつ先行しようとした艇を差し、その後も抜かれずにレースに勝つ戦法。スピードと高度なハンドルワーク、判断力が必要とされる決まり手である。
マグネト
モーターのパワーユニット部分で、プラグに電気を供給するもの。ボートレース用のモーターの電気系統は、軽量かつコンパクトな構造が不可欠。そこで自動車のようにバッテリーを使用せず、永久磁石(フライホイル)とコイルを使った小型発電機を電源としている。
点火時期は、タイマーハンドルで調整。また、モーターの停止にもタイマーハンドルを使って行う。
回り足
ターンを左右するのがこの「回り足」。回り足が強ければターンで主導権を握れるし、弱ければ置き去りにされてしまうことが多々ある。
万舟(マンシュウ)
万舟券のこと。1万円以上の配当金がついた勝舟投票券。競馬などでも「マンシュウ」ということがあるが、もともとはボートレースで使われていた言葉。
マスターズリーグ
45歳以上のレーサーを対象としたレース。
マスターズリーグ戦競走の優勝者は翌年度のG1マスターズチャンピオンへの優先出場権が与えられる。
み
ミニボートピア
場外発売場のうち、窓口数15程度以下の発売場はミニボートピアと呼ばれている。
む
無効投票
舟券の発売後に下記の事象(代表的な事象)が発生した時は、その舟券は無効となり全額が返還される。
■出走すべきモーターボートが失くなる
■出走が1艇のみとなる
■競走が成立しなくなる
■勝舟がない
その他にも事象あり。
め
恵まれ
先行している艇がフライング等の事故でレースから離脱し、次位を走っていた艇が結果的に1着に繰り上がった時の決まり手。
も
モーター
ボートに取り付けられるモーターは、ある意味ではボートレースの主役ともいえる存在。約400ccの2サイクル2気筒で、燃料はガソリンにオイルを加えた混合燃料を使用している。最高出力は1分間に6600回転で31PS。
二つのシリンダーを水平縦型直列にレイアウトし、シリンダー内の爆発で動かす二つのピストンの往復運動をクランクシャフトで回転運動に変えてプロペラを回すというのがおおまかな仕組み。ボートレース場には60機くらいのモーターが用意され、どのレーサーがどのモーターを使うかは節ごとに抽選で決まる。各ボートレース場では、1年毎に全モーターを新品と入れ換える。
モーター整備場
ボートレース場内で、レーサーが自己のモーターを整備(性能向上)する場所。
モーター番号
各ボートレース場のモーターに付けられる番号。レーサーと同様に、この番号によってモーターの特徴が出走表に記載されており、予想の要素にしているファンもいる。
モーターボート競走法
ボートレースの実施に関する法律のこと。その下にモーターボート競走法施行規則等の数多くのルールがある。各種競技施設の仕様、舟券発売や払戻しなど、すべてはこれらに定められたとおりに行われている。
モーターボート大賞
GⅡ競走の一つ。当該年度にSG競走、高松宮記念、マスターズチャンピオン(名人戦)、ヤングダービー、レディースチャンピオン(女子王座決定戦)、ダイヤモンドカップのいずれも開催しないボートレース場において開催する。
モーニングレース
第1Rの発走時刻がおおよそ10時前までにスタートするレースを指す。2015年3月時点で、「徳山」「芦屋」「唐津」の3つのボートレース場で開催されている。※グレードレースでは通常開催時間になることもある。
モンキーターン
旋回半径を小さくし、より鋭く、そして速いターンを追及していった結果生まれたのが、
ボート上に立ちながら旋回するモンキーターンという旋回術。
「飯田加一選手」が、最初のモンキーターンを行ったといわれいてる。
当時は、ボートにカウリングを装着していなかったので、立ち上がると全身が露出し.危険極まりなかったため、関係者からはなかなか容認されなかった。
それでも飯田選手がコースレコードをいくつか更新し、好成績を出し始めると、多くのレーサーが、この”必勝ターン”に取組むようになり、現在では、大半のレーサーがこのモンキーターンによって旋回を行っている。モンキーターンにもさまざまなタイプがあり、レーサーによって異なっている。
や
休み明け
フライング(F)など事故点が規定の点数に達するとレーサーへの罰則として、一定期間あっせん(出場)停止となる。そのあっせん停止期間を終えた状態のこと。「休み明けでスタートタイミングがさっぱりわからない」など、レース勘をとり戻すのに苦労するレーサーも少なくない。
ヤングダービー
平成26年度より、満30歳未満の勝率上位者たちによって争われるヤングダービーが新設された。ヤングダービーのプレシリーズとして、イースタンヤング、ウエスタンヤングも新設され、その東西の覇者と、前年度の優勝者は優先出場権が与えられる。
※ヤングダービーの新設に伴い、新鋭王座決定戦競走は廃止されました。
やまと学校
福岡県にある日本で唯一のボートレーサー養成機関。
平成29年4月より名称が「ボートレーサー養成所」へ変更された。
ゆ
優出
1節は予選から始まり、予選を勝ち進んだレーサーによる準優勝戦、そして優勝戦が開催される。優出とは節の最終日に開催される優勝戦に出場することをいう。
優出回数
ボートレースは1節間(最大7日間)連続でレースが開催される。
1節は予選から始まり、予選を勝ち進んだレーサーによる準優勝戦、そして優勝戦が開催される。優出回数とは節の最終日に開催される優勝戦に出場できた回数のことをいう。
有料席
入場料とは別に指定の料金を支払い、確保できる指定席。
ボートレース場によって料金もさまざまで、投票はもちろん飲食もできる高級感溢れる有料席から、女性やシニア専用の指定席などさまざまな種類がある。
優勝戦
その名のとおり、優勝者を決めるレース。出場する全レーサーの目標がこれである。予選や準優勝戦とは賞金が格段に違う。
よ
予選
ポイント制で成績の優劣を競い、準優勝戦など次のステップへ進むレーサーを決めるためのレース。予選レースでの着順点の合計を出走回数で割り、得点上位者が準優勝戦、または優勝戦に進出できる。
ら
ライナー
ライナーとは、モーターを取り付ける位置を調整するもの。材質はベニヤの合板などで、高さや角度、重心位置を変化させることができる。モーターの位置が高くなると水の抵抗が減るため直線での伸びはよくなるが、旋回が不安定になる。
また角度を上げても伸びが向上する代わりに出足が低下。重心位置を後ろに下げるとボートが浮上し、接水面積が少なくなって伸びがよくなるが、旋回が難しくなる。角度を下げた場合には、伸びは若干落ちるが、旋回しやすくなり、ターンでの安定性も向上する。
る
ルーキーシリーズ
登録6年未満の若手レーサーによるによる一般競走。平成25年度までは、新鋭リーグ戦という名称であった。
れ
レース
ボートレースは、1周600mを3周(1,800m)の着順を争う競走試合である。事前に展示航走を終えた6艇がファンファーレ流れる中ピットアウトし、進入コースを定めたのちにスタートする。その後、一番の見せ場である第1ターンマークの攻防があり、つづく第2ターンマーク移行も激しい着順争いが競われる。
レースコース
1周600m。ボートレースでは、このコースを3周する。水上には2つのターンマークがあり、この回りを左回りに走る。スタートラインとゴールラインは、大時計とセンターポールを結んだ線上である。
レースのランク
レースには、年8回開催されるSG競走を最上位として、GⅠ、GⅡ、GⅢ、一般戦という5つのグレードがある。GⅡ以上のレースには出場のための条件が設定されていて、レースの格が上のものほど、賞金も高くなる。
レスキュー
転覆や落水などによってレーサーが水面に落ちた際、救助するために出動するボートのこと。救助艇ともいう。
レディースチャンピオン(女子王座決定戦)
年に一度、女子レーサーの頂点を決するプレミアムGI競走。選考期間中のオールレディースの優勝者や勝率上位レーサーなどが集結する。
レディースチャレンジカップ
平成26年度より、チャレンジカップの女子レーサー版としてレディースチャレンジカップが新設。チャレンジカップでは獲得賞金上位34名の男女レーサーに出場資格を与えられるが、レディースチャレンジカップでは、女子レーサーを対象に獲得賞金上位20名に出場資格が与えらる。12月のグランプリ(賞金王決定戦)やクイーンズクライマックス(賞金女王決定戦)への出場を目指し、女子レーサーの間でも熾烈な戦いが繰り広げられている。
レディースオールスター
GⅡ競走の一つ。A1、A2及びB1級のレーサーを対象に、ファン投票及び選考委員会において選出されたレーサーが出場。
わ
枠
レースごとに振り当てられる艇番のこと。1号艇は1枠、6号艇なら6枠を指し、それぞれの枠は白・黒・赤・青・黄・緑のカラーで見分けやすくなっている。
枠主張
待機行動で前づけ艇を許さず、1枠なら1コース、2枠なら2コースなど枠番通りのコースを守り抜くこと。
枠なり進入
待機行動で内から「123456」と枠番通りに進入した状態のこと。前づけするレーサーがなければ枠なりになることが多い。
枠番
レースごとに振り当てられる艇番のこと。1号艇は1枠、6号艇なら6枠を指し、それぞれの枠は白・黒・赤・青・黄・緑のカラーで見分けやすくなっている。